- Linux Mint を始めたばかりの人が抑えておくべき5つのこと
- 「mintUpdate」アップデートマネージャー のレベルの意味
- フリーズしたアプリの強制終了の仕方 〜 kill コマンド〜
- CPU と OS が 32 bit なのか 64 bit なのかを確認する「lscpu コマンド」
- メモリー(RAM)の規格・周波数・全容量・空き容量・エラーの有無を調べる
- 自分の Mint のバージョン/コードネーム/Ubuntu のバージョン/コードネームを確認する方法
- Mint Tools を使い倒す
- アプリ/ソフトのアンインストールと更新する方法
- X-Apps について少し知っておこう
- 「'gksu' not found」 廃止された gksu の代わりの方法
- Linux Mint 18 : DVD/Blu-ray リッピングソフト「MakeMKV」
- Mint 19.x: 「K3b」でブルーレイディスクに焼く方法
- Mint 18: 「avconv」でデスクトップの録画も、動画や音楽の変換も行う
- Mint 19.x : 画像・音楽・動画の変換これ一本「Ciano」
- Mint 18.2 : 字幕を同時に二つ表示できる多機能な動画プレイヤー「SMPlayer」
- Mint 18 : CDDB に Freedb を利用している CD リッピングソフト「Asunder」
- Mint 19.x : 音楽ファイルのタグ編集ツール「Kid3」
- Linux Mint 19.x : インストールすべき Rhythmbox プラグイン 9 選
- Linux Mint 18.3 : VirtualBox に無料の Windows を合法的にインストールする方法
- Linux Mint 18: Wine の導入
- Linux Mint 18: Wine で「DVD Shrink」をインストール
- Linux Mint 18: Wine で「DVD Decrypter」をインストール
- Linux Mint 19.x: 5ch専ブラ「Jane Style」は Wine で普通に使える
- Linux Mint 18 : 「winetricks」を使って「Adobe Air」をインストールし「はがきデザインキット」を使う
- Linux Mint 19.x: 画像縮小 Adobe AIR アプリ「縮小専用」を使う
- Linux Mint 18: 「PlayOnLinux」を使い「Amazon Kindle」をインストールする
- Linux Mint 18.3 : ハイレゾ音源対応 Windows ユーザーに人気の「Foobar2000」をインストール & 文字化け対策
- Mint 19.x : 画像ビューア「IrfanView」を簡単にインストールして使う
- Linux Mint 18.3 : Windows アプリを Flatpak 形式でパッケージングするプロジェクト「winepak」
2022.09.19 Monday
2016.12.16 Friday
Linux Mint : Linux Mint を始めたばかりの人が抑えておくべき5つのこと | 14:18 |
最終更新日:2017/12/27
リポジトリは言わば「ソフトウェア保管庫」のことです。
Windows を使っていれば「ドライブ」という言葉を聞いたことがあると思います。Windows では物理的なディスクやパーティションを「ドライブ」という単位で扱います。システムディスクは C ドライブで、USB メモリーを挿したり SD カードを挿したりすると新たに「E」とか「F」とかドライブレターが割り当てられます。ドライブごとにフォルダーツリーが作られます。
これに対して Linux ではルートディレクトリ "/" を頂点としたツリー構造になっています。Linux では「ドライブ」もデバイス「ファイル」として扱っています。例えば、USB メモリーを挿すと一番目のパーティションは /dev/sdb1 となります。
ファイルを読み書きするには、この / を頂点とするディレクトリツリーのどこかに「追加」する必要があります:
/ 下であればどこでも可能なのですが、一般的に /mnt にマウントするのが普通のようです。では、実際にマウントしてみましょう。/dev/sdb1 を /mnt にマウントするにはこうします:
mount /dev/sdb1 /mnt
アンマウントするにはこうします:
umount /dev/sdb1
Linux Mint では、GUI で操作している限り、端末で意識的にマウントする必要はありません。
/ ファイルシステムの根となるフォルダ。
/usr/local は自分でコンパイルしたソフトを置く場所で、このため OS インストール直後は空となっています。
Debian GNU/Linux 派生のものの多くが APT (Advanced Packaging Tool) というシステムでソフトウェアのパッケージの管理をしています。Linux Mint も例外ではありません。以下にこのコマンドの主要な使い方をシェアしたいと思います:
ファイル名を付ける際、Windows では以下の9つの文字が使えません:
一方で、Linux Mint で使えない文字といえば:
くらいです。しかし、Windows との互換性のため Windows で使えない文字は Linux Mint でも使わないことをお勧めします。
Windows ではデスクトップに実行ファイルのショートカットを作成しようと思ったらその実行ファイルを右クリックし、表示されるメニューから [ ショートカットの作成 ] を選べばいいだけなのですが、Linux では実行ファイルを右クリックしても [ ショートカットの作成 ] という項目は表示されません:
Linux において .desktop ファイルがショートカットになります。ソースからコンパイルしただけのものや、実行ファイルをネットから直接ダウンロードしただけのものは自動で .desktop ファイルが作られることはないことがほとんどです。もし実行ファイルだけをデスクトップに置くとしたら面倒なうえにトラブルの種になりかねません。では、どのようにして作成するのでしょうか。
.desktop ファイルはプログラムの情報を含むテキストファイルで、通常ローカルユーザーのみかシステム利用者全体に表示させたいかによって “~/.local/share/applications” か “/usr/share/applications/” に配置されます。
~/.local/share/applications:
/usr/share/applications/:
インストールされてあるアプリに対応した .desktop ファイルがあるのがわかると思います。
説明のために Google Keep の Electron アプリ「Keep」を例として挙げます。もちろんほかのプログラムでも同じようにしてショートカットを作成できるはずです。
まずは忘れずに実行ファイルに実行権限を与えます。
実際に実行してみて無事に起動したらアプリを閉じ、テキストエディターを開いて次のコードをコピペしてください:
[Desktop Entry] : .desktop ファイル共通のおまじないです。
Version=1.0 : アプリのバージョンではなく、Desktop Entry Specification のバージョンです。1.0 で大丈夫です。
Type=Application : Application、Link、Directory から選びます。基本的にはアプリやスクリプトを指定することが多いと思うので Application で大丈夫です。
Encoding=UTF-8 : .desktop ファイルの各項目のエンコーディング。
Comment : ツールチップに使われます。
Categories : メニューに表示されるときにどのカテゴリーに分類されるかを指定します。
Terminal : 端末の中で起動するかどうかを指定します。
因みに小文字大文字を区別するので Type=Application を TYPE=APPLICATION や type=application のようにはしないでください。またパスの指定に ~ や $HOME などを使わないでください。「/home/ユーザー名」に展開されないようです。
Exec には引数を指定することができます:
%f ファイル名を指定
%F 複数のファイル名を指定
%u URL を指定
%U 複数の URL を指定
%d ディレクトリを指定
%D 複数のディレクトリを指定
%n パス無しでファイル名を指定
%N パス無しで複数のファイル名を指定
%k デスクトップファイルの URI
%v デバイスの項目名
Exec 欄に実行ファイルのパスを、Name 欄にアプリの名前を、Icon 欄にはアイコンの画像のパスを入力します。私の場合こうなりました:
~/.local/share/applications に保存します。.local は隠しフォルダーなのでファイルマネージャからはCtrl+Hで表示することができます。もし、システムの利用者全体にも使えるようにしたい場合は次のコマンドを実行します。アプリ名は適宜変更してください:
sudo mv ~/.local/share/applications/アプリ名.desktop /usr/share/applications/
そしたらミントメニューを開いてそのアプリを検索してみてください。表示されるはずです:
そしたら右クリックよりデスクトップにショートカットを作成することができます:
この方法を使えば単にデスクトップにショートカットを作成するだけでなく、ミントメニューやパネルに登録できるため便利です。
1.Ubuntu のコンポーネント
リポジトリは言わば「ソフトウェア保管庫」のことです。
ubuntu に用意されているアプリケーションのパッケージは、以下の4つのコンポーネントに分類されます:
- main コンポーネント
Ubuntu 開発チームによってサポートされるフリーソフトウェアで構成されています。主要なアプリケーションのパッケージが含まれています。
- restricted コンポーネント
Ubuntu 開発チームによってサポートされていますが、フリーでないソフトウェアが含まれています。バイナリドライバなど、Ubuntu をさまざまなハードウェアで動作させるのに必要であっても、フリーでないものが含まれています。
- universe コンポーネント
Ubuntu 開発チームや Canonical 社によってはサポートされないが、Ubuntu コミュニティがサポートしているフリーソフトウェアが含まれています。
- multiverse コンポーネント
フリーなライセンスではないソフトウェアが含まれています。使用条件や配布条件などに制限があるものが含まれています。
『UbuntuLinux入門キット10.04対応』p.70
2.Linux にはドライブという概念がない
Windows を使っていれば「ドライブ」という言葉を聞いたことがあると思います。Windows では物理的なディスクやパーティションを「ドライブ」という単位で扱います。システムディスクは C ドライブで、USB メモリーを挿したり SD カードを挿したりすると新たに「E」とか「F」とかドライブレターが割り当てられます。ドライブごとにフォルダーツリーが作られます。
これに対して Linux ではルートディレクトリ "/" を頂点としたツリー構造になっています。Linux では「ドライブ」もデバイス「ファイル」として扱っています。例えば、USB メモリーを挿すと一番目のパーティションは /dev/sdb1 となります。
ファイルを読み書きするには、この / を頂点とするディレクトリツリーのどこかに「追加」する必要があります:
/ 下であればどこでも可能なのですが、一般的に /mnt にマウントするのが普通のようです。では、実際にマウントしてみましょう。/dev/sdb1 を /mnt にマウントするにはこうします:
mount /dev/sdb1 /mnt
アンマウントするにはこうします:
umount /dev/sdb1
Linux Mint では、GUI で操作している限り、端末で意識的にマウントする必要はありません。
/ ファイルシステムの根となるフォルダ。
- /bin 基本的なコマンドプログラムが置かれる。
- /sbin システム管理が使用する、システムの起動やリカバリに必要なプログラムが置かれる。
- /usr ユーザーが共通で利用するファイルが配置される。
- /etc システム全体の設定ファイルが配置される。
- /media リームバブルメディアなどがマウントされる。
- /home ユーザーごとのフォルダ (ホームフォルダ) が配置される。
/usr/local は自分でコンパイルしたソフトを置く場所で、このため OS インストール直後は空となっています。
3.コマンドを使ったパッケージ操作
Debian GNU/Linux 派生のものの多くが APT (Advanced Packaging Tool) というシステムでソフトウェアのパッケージの管理をしています。Linux Mint も例外ではありません。以下にこのコマンドの主要な使い方をシェアしたいと思います:
sudo apt updateパッケージ情報を最新のものに更新します。インストールやアップデートの前に実行してください。
sudo apt dist-upgradeインストールされているパッケージのうち、新しいバージョンが提供されているものをアップグレードします。
sudo apt install パッケージ名指定したパッケージをインストールします。
sudo apt remove パッケージ名指定したパッケージを削除します。
apt-cache search キーワードキーワードを名前や説明文に含むパッケージのリストを出力します。
APT システムのバックグラウンドでは、dpkg と呼ばれるソフトウェアが利用されています。インストール済実のパッケージを調べたり、拡張子が .deb のパッケージファイルを直接インストールする場合、以下のように dpkg コマンドを直接使うと便利です。
dpkg -l | lessインストール済みパッケージの一覧を1ページずつ表示します。
sudo dpkg -i .debファイル指定したパッケージファイルをインスト―ルします。
『UbuntuLinux入門キット10.04対応』p.89 改
4. ファイル名の制限が Windows より緩い
ファイル名を付ける際、Windows では以下の9つの文字が使えません:
- /
- :
- ¥
- *
- ?
- "
- >
- <
- |
一方で、Linux Mint で使えない文字といえば:
- /
くらいです。しかし、Windows との互換性のため Windows で使えない文字は Linux Mint でも使わないことをお勧めします。
5. ショートカットの作成方法
Windows ではデスクトップに実行ファイルのショートカットを作成しようと思ったらその実行ファイルを右クリックし、表示されるメニューから [ ショートカットの作成 ] を選べばいいだけなのですが、Linux では実行ファイルを右クリックしても [ ショートカットの作成 ] という項目は表示されません:
Linux において .desktop ファイルがショートカットになります。ソースからコンパイルしただけのものや、実行ファイルをネットから直接ダウンロードしただけのものは自動で .desktop ファイルが作られることはないことがほとんどです。もし実行ファイルだけをデスクトップに置くとしたら面倒なうえにトラブルの種になりかねません。では、どのようにして作成するのでしょうか。
.desktop ファイルはプログラムの情報を含むテキストファイルで、通常ローカルユーザーのみかシステム利用者全体に表示させたいかによって “~/.local/share/applications” か “/usr/share/applications/” に配置されます。
~/.local/share/applications:
/usr/share/applications/:
インストールされてあるアプリに対応した .desktop ファイルがあるのがわかると思います。
説明のために Google Keep の Electron アプリ「Keep」を例として挙げます。もちろんほかのプログラムでも同じようにしてショートカットを作成できるはずです。
まずは忘れずに実行ファイルに実行権限を与えます。
実際に実行してみて無事に起動したらアプリを閉じ、テキストエディターを開いて次のコードをコピペしてください:
[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Version=1.0
Type=Application
Terminal=false
Exec=
Name=
Icon=
[Desktop Entry] : .desktop ファイル共通のおまじないです。
Version=1.0 : アプリのバージョンではなく、Desktop Entry Specification のバージョンです。1.0 で大丈夫です。
Type=Application : Application、Link、Directory から選びます。基本的にはアプリやスクリプトを指定することが多いと思うので Application で大丈夫です。
Encoding=UTF-8 : .desktop ファイルの各項目のエンコーディング。
Comment : ツールチップに使われます。
Categories : メニューに表示されるときにどのカテゴリーに分類されるかを指定します。
Terminal : 端末の中で起動するかどうかを指定します。
因みに小文字大文字を区別するので Type=Application を TYPE=APPLICATION や type=application のようにはしないでください。またパスの指定に ~ や $HOME などを使わないでください。「/home/ユーザー名」に展開されないようです。
Exec には引数を指定することができます:
%f ファイル名を指定
%F 複数のファイル名を指定
%u URL を指定
%U 複数の URL を指定
%d ディレクトリを指定
%D 複数のディレクトリを指定
%n パス無しでファイル名を指定
%N パス無しで複数のファイル名を指定
%k デスクトップファイルの URI
%v デバイスの項目名
Exec 欄に実行ファイルのパスを、Name 欄にアプリの名前を、Icon 欄にはアイコンの画像のパスを入力します。私の場合こうなりました:
[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Version=1.0
Type=Application
Terminal=false
Exec=/opt/keep/dist/Keep-linux-x64/Keep
Name=Keep
Icon=/opt/keep/dist/Keep-linux-x64/resources/keep.png
~/.local/share/applications に保存します。.local は隠しフォルダーなのでファイルマネージャからはCtrl+Hで表示することができます。もし、システムの利用者全体にも使えるようにしたい場合は次のコマンドを実行します。アプリ名は適宜変更してください:
sudo mv ~/.local/share/applications/アプリ名.desktop /usr/share/applications/
そしたらミントメニューを開いてそのアプリを検索してみてください。表示されるはずです:
そしたら右クリックよりデスクトップにショートカットを作成することができます:
この方法を使えば単にデスクトップにショートカットを作成するだけでなく、ミントメニューやパネルに登録できるため便利です。
| Linux |
2022.09.19 Monday
Show some apps list:
Follow on your feed reader:
About this blog:
Linux Mint-centric chronicle with anime girls since 2009.Best View with Google Chrome 1980x1080 dimension.Info 更新は不定期です。
- Mint 18.3 : オススメ Python IDE 8 選
- Mint 18.3 : Python ではじめるコマンドラインツールの作成とパッケージ化
- Linux ユーザーなら Git を活用しよう
- Shell :シェルスクリプトを組もう! Zenity 編
- Shell :シェルスクリプトを組もう! Dialog 編