WPS Office とは
WPS Office は MS Office にできるだけ近い、Linux でも使えるオフィススイーツを探している方にとって有力な選択肢です。このオフィススイーツはたくさんの Linux をサポートしており、今のところ無料で使えます。Premium バージョンも存在し、クラウドバックアップ、暗号化、ドキュメントの共同作業機能などが追加されます。Premium バージョンの機能に興味がる方は 10 日のトライアルが試せます。Premium バージョンはサブスクリプション方式なので、一回の買い切りではありません。
主な特徴:
- ワード
- プレゼン
- 表計算
- 32bit/64bit 両対応
- UI が MS Office ライク
- それぞれが、対応する MS Office のファイル形式(doc, docx, xls, xlsx ,ppt etc) に対応
- HTML, RTF, XML, PDF にも対応
インストール
Linux Mint(Ubuntu)
- Downloads - WPS Office Communityから deb ファイルをダウンロード

- 32bit ➡ wps-office_10.1.0.6757_i386.deb
64bit ➡ wps-office_10.1.0.6757_amd64.deb - ダウンロードした deb ファイルをダブルクリック
- パスワードを入力しインストール開始
Arch 系
Git をインストールしていない方はインストールします:
sudo pacman -S git
WPS をゲットします:
git clone https://aur.archlinux.org/wps-office.git
パッケージを生成しインストールします:
cd wps-office && makepkg -si
Flatpak
Flatpak
sudo flatpak install flathub com.wps.Office起動するには:
flatpak run com.wps.Office
日本語化
かつては簡単に、日本語ロケールをダウンロードして適用することが出来ました:
しかし、今となっては中国語か英語しか選べません。そこで日本語化したい場合は GitHub からロケールのもとを自分でダウンロードしビルド、インストールする必要があるようです。なのでまずこれらのことを行うために必要なパッケージを一式揃えます:
sudo apt install -y qt4-dev-tools qt4-linguist-tools
次に、ソースをゲットし解凍します。その後、カレントディレクトリを wps_i18n-master/ja_JP に移します:
wget https://github.com/wps-community/wps_i18n/archive/master.zip && unzip master.zip && cd wps_i18n-master/ja_JP
最後に、make install します:
sudo make install
これで日本語ロケールが選べるようになったはずです。とりあえず、メニューから起動します:
UI を日本語にします。どれでもいいので WPS Office を立ち上げ、[ Tools ] -> [ Switch language ]:
日本語ロケールが追加されています。選びます:
WPS Office を終了し、WPS Office を再起動すれば、日本語に変更されているのがわかります。ただし、WPS Office ではなく旧名の Kingsoft Office になっています:
スクリーンショットツアー
Writer:
Spreadsheets:
Presentation:
UI はどれも MS Office のようで使いやすかったです。