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2022.09.19 Monday
2017.01.11 Wednesday
Linux Mint 19.x : Wine の導入 | 02:14 |
最終更新日: 2019/04/22
Wine はオープンソースのプロジェクトなので用途に応じていくつかのバージョンから、使う Wine を選ぶことが出来ます。WineHQ は現在、安定版と開発版の2つのブランチを提供しています。
安定版は一年に一回のリリースで、必要があれば 10 週から 12 週毎に小さな更新が有ります。このバージョンは既存の Wine ですでに問題なく動くアプリやゲームのユーザーを対象としています。
開発版は隔週に一回のリリースで、こちらがメインです。バグフィックスや新機能の追加はこちらで行われます。もっと新機能やバグフィックスがほしい方はこちらがおすすめです。安定版で動かないアプリやゲームを動かしたい方は開発版を試してみるべきです。
Staging という三番目の公式のブランチが 2015 年 9 月に登場しました。このブランチは WineHQ にて STAGED とマークされたバグの影響を受けているアプリやゲームを動かしたい方におすすめです:
それぞれの Wine メジャーバージョンは以下のようになっています:
それぞれの Wine のリリース候補(release candidate)は以下のようになっています:
安定版に小さな更新が合った場合次のようにインクリメントされます:
開発版は次のとおりです:
つまり、安定版は例えば v3.0 から始まり、小さな更新があるごとに v3.0.1、v3.0.2 と変更され、一年経つと 1 月に v4.0 がリリースされ、その間に、開発版が v3.1、v3.2 と隔週に一回変更され続けるイメージです。
以下の工程は 64bit CPU のものに 32bit 向けアプリケーションを導入するために必要な工程です。32bit CPU ユーザーは無視して大丈夫と思います。まず、自分のパソコンが 32bit(i386) なのか 64bit(amd64) なのかを確認します:
dpkg --print-architecture
出力:
となるはずです。64bit CPU ユーザーはこれで問題ありません。
次に、マルチアーキテクチャー対応 (64bit 向けライブラリとともに 32bit 向けライブラリが利用可能) が有効になっていることを確認します:
dpkg --print-foreign-architectures
出力:
と出力されましたか。もし出力されなかった場合は 32bit に対応させます:
sudo dpkg --add-architecture i386
最後に、データベースを更新しシステムを更新します:
sudo apt update && sudo apt dist-upgrade
Wine は Ubuntu のリポジトリの中に含まれているので簡単にインストールできます:
sudo apt install -y wine-installer
Linux Mint 64bit 版で 32bit 版 Wine を導入したい場合:
sudo apt install wine-i386
上のコマンドでインストールされるのは最新のものではない場合が多いので、リポジトリを追加してからインストールします。リポジトリは Ubuntu のバージョンごとに分かれています。まずは、Linux Mint を使っている場合、以下のスクリプトを実行して Linux Mint のバージョンを Ubuntu のコードネームに換算して変数 $code に代入します:
リポジトリを追加します:
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key && sudo apt-key add winehq.key && echo -e "\ndeb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ $code main" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list
Wine dev パッケージは依存関係に libfaudio0 を必要としますが、これが標準リポジトリにも Wine HQ リポジトリにも含まれていないため、サードパーティ製の PPA も追加することで対処します:
sudo add-apt-repository -y ppa:cybermax-dexter/sdl2-backport
キャッシュを更新します:
sudo apt update
安定版がいい方はこちらをインストールします:
sudo apt install --install-recommends winehq-stable -y
development 版がいい人はこちらです:
sudo apt install --install-recommends winehq-devel -y
staging 版がいい人は:
sudo apt install --install-recommends winehq-staging -y
WineHQ - Wine Application Database ではどの Windows アプリが Wine でどの程度動作するかをランク付けして公表しています。 Platinum リストに入っているものはすぐにインストールすれば使えるものがリストアップされています。下は Garbage (起動しない、使用に耐えれない)まであります。基本的に使えるのは Gold までと考えておきましょう。例えば iTunes 12 は Sliver と位置付けられていますが、Store にサインインできない、iPhone と同期できないといった、ほぼ iTunes をインストールするメリットがないレベルになっています。
Wine のほとんどの一般的な設定の変更は winecfg を使って行うことができます。winecfg の簡単な紹介と利用可能なオプションについて概説します。また、regedit を使うとより高度な変更ができます。
過去に Wine は ~/.wine/config に特殊な設定ファイルを置いていました。このファイルを参照する Wine (2005 年くらいのもの) をまだつかっているのなら何よりもまず更新すべきです。
winecfg の起動は簡単です。端末で以下を実行してください:
winecfg
起動するとこれらのタブが表示されているはずです:
[ アプリケーション ] と [ ライブラリ ] で行う設定がもっともアプリの起動に影響を与えます。その他の設定は Wine そのものの設定です。
注 : [ アプリケーション ] [ ライブラリ ] [ 画面 ] の設定は影響しあいます。例えば、[ アプリケーション ] タブで [ 既定の設定 ] を選んだ場合、[ ライブラリ ] [ 画面 ] で行った設定変更はすべてのアプリに適応されます。対して、[ アプリケーション ] タブで特定のアプリを選んだ場合、[ ライブラリ ] [ 画面 ] で行った設定変更はそのアプリにのみ適応されます。これにより、特定のアプリにのみカスタム設定が可能になります。
Wine は様々な Windows をまねる能力があります。大きな違いは Win9x 系列で動くか、NT 系列で動くかです。バグの多いアプリの中にはここを変更することで、動作することがあるかもしれません。デフォルトでは Wine は Windows XP としてふるまいます。アプリケーションの中には Windows Vista 以降を指定しないと起動しないものがあるかもしれません。逆に古すぎるアプリの場合は Windows 98 を選んだ方がいいケースもあるかもしれません。
「既定の設定」という項目がみえると思いますが、ここを選んでいると、設定がすべてのアプリに適応されます。特定のアプリに対して個別に設定を行いたい場合はこうします:
同様に、アプリケーションの中には、実行するために特定のライブラリが必要なものがあります。 Wine はカスタムバージョンの Windows のシステムライブラリ(いわゆるネイティブ DLL)を再現して、まったく同じように機能するように設計されていますが、マイクロソフトのライセンスは必要ありません。 Wine の組み込みのものには既知の欠陥が多くありますが、たいがい、十分に機能します。 組み込みの DLL のみを使用すれば、マイクロソフト製品いらずですが、Wine にはネイティブのWindows DLL を読み込む機能もあります。
組み込みの DLL では動作には足りないアプリもあります。そこで解決方法としてネイティブのものを試してみると良いときがあります。c:¥windows¥system32 と設定されているディレクトリに直接コピーすればいいものや、一方でインストーラー(winetricks)を要するものもあります。
注 : ネイティブ DLL のものの中でも、 kernel32.dll, gdi32.dll, user32.dll, ntdll.dll はうまく機能しません。これらのライブラリは、Wine に存在しない低レベルな Windows カーネルにアクセスする必要があります。
これを念頭に入れつつ、DLL をコピーしたら Wine にそのコピーした DLL を使うよう設定する必要があります。組み込み DLL とネイティブ DLL の切り替えができ、それらをすべてのアプリに適応するか、特定のアプリに適応するかを [ アプリケーション ] タブで選択できます。
FOO.DLL の上書きを追加するには、[ ライブラリの新規オーバーライド ] というラベルの付いたボックスに FOO と入力し、[ 追加 ]ボタンをクリックします。 DLL の動作を変更するには、[ 既存のオーバーライド ] ボックスでDLLを選択し、[ 編集 ] を選択します。 デフォルトでは、新しいロード順は、Wine に組み込れているライブラリの前に、ネイティブ Windows ライブラリから読み込まれます。 ネイティブのみ、組み込みのみ、または完全に無効にすることも選択できます。
DLLは通常、次の順序でロードされます:
もちろん Wine が現在実装していない DLL もあります。そのため、Wine が 「DLL がない」とエラーを出すことがあります。その場合、その DLL が一般公開されているものなのかどうか、また、プログラムに含まれるカスタム DLL なのかを確認する必要があります。
多くの場合、アプリは、必要な依存関係が満たされていない場合、必要な再配布可能なパッケージが既にインストールされていて、それでも実行に失敗してしまっていることを想定しています。例えば:
必要なランタイムをインストールする再配布可能なパッケージに関しては、winetricks を使用して取得できます。 これらのコンポーネントは独自ライセンスの対象であり、Wine プロジェクトの一部ではありません。AppDB の該当ページを参照して、何が必要なのか、書いてあるアドバイスを活用してください。
基本的に 5 種類の画面設定があります。 ほとんどの人は、デフォルト設定で問題ありません。
最初の設定は主にゲームに影響し、ほとんど自明なものです。 全画面表示のアプリ(ゲームなど)のウィンドウからマウスが消えるのを防ぐことができます。デフォルトでは、チェックボックスがオフになっています。これは、仮想デスクトップを使用する場合にはほとんど必要です。
[ 仮想デスクトップをエミュレートする ] にチェックをつけると、すべてのプログラムが別のウィンドウで実行されます。これは、画面の解像度を変更する(恐らく変更に失敗する)バグが多いゲームを試す方法として、この方法が役に立つことがあります。ウィンドウに閉じ込めると、使い勝手の低下と引き換えに、より細かく制御することができます。試していいと思うサイズは、800x600(デフォルト)または1024x768です。
Windows では厳密な構成が必要で、フロッピーディスクには A ドライブ、ハードディスクには C ドライブ、などを割り当てる標準的な表記法になれている人がほとんどです。Wine もこれを真似し、これらのドライブをネイティブファイルシステムにマッピングします。Wine のドライブ設定を編集することは比較的簡単で、winecfg を起動し、[ ドライブ ] タブ下にある [ 追加 ] ボタンを押せば、新しい項目が作成され、デフォルトのドライブマッピングが表示されます。[ パス: ] ボックスを変えることで、このドライブが指す場所を変更することができます。ドライブの削除は、削除したいドライブを選択し [ 削除 ] ボタンを押すだけです。winecfg は自動的にシステムで利用可能なドライブを検出する機能があります。ドライブを手動で変更する前に、自動検出を試してるといいでしょう。 [ 自動検出 ] ボタンを押すと、Wine がシステムのドライブを検索してくれます。winecfg 外のドライブの設定を変更したい場合は、~/.wine/dosdevices にすべてのドライブ設定がおかれているので、
CD-ROM などのほかのドライブを追加したいときは:
ln -s /mnt/cdrom ~/.wine/dosdevices/d:
として DVD ドライブを指し示すリンクを新しく作れば OK です。
DOS スタイルの命名規則に注意してください。~/.wine/drive_c は c: を指しています。なので ~/.wine/drive_c/windows/system32 であれば c:¥windows¥system32 を参照していると考えてください。
Wine はかなり多くのオーディオ再生装置で動作します。 選択したドライバが、[ オーディオ ] に表示されます。
出力、入力、音声出力、および音声入力に使用するデバイスを手動で選択できます。 たとえば、サウンドデバイスをアナログ出力の代わりにデジタル出力に選択することができます。
Wine は Windows テーマを利用できるときは読み込むことができます。これは Wine やアプリを使用するうえで必須ではありませんが、プログラムのルック&フィールをカスタマイズすることができます。新しめの msstyles 形式のテーマをサポートしています。UXTheme エンジンが、すべての Windows のコントロールのテーマを変更できる特殊な msstyles 形式のファイルに対応しています。試すには:
wine uninstaller
このコマンドを実行するとアンインストーラーが起動します:
ここでアンインストールしたいアプリを選び、[ 削除 ] ボタンから個別にアンインストールすることができます。
cd
mv ~/.wine ~/.wine-old #.wine-oldに移動
本当に削除したい場合は:
cd
rm -rf .wine
上記のコマンドでアプリそのものは削除されましたが、メニューには残ったままになっています。
メニューから削除するには:
rm -f ~/.config/menus/applications-merged/wine*
rm -rf ~/.local/share/applications/wine
rm -f ~/.local/share/desktop-directories/wine*
rm -f ~/.local/share/icons/????_*.{xpm,png}
rm -f ~/.local/share/icons/*-x-wine-*.{xpm,png} }}}
FAQ - WineHQ Wiki
$HOME/.wine/drive_c/windows/Fonts/ に Windows にインストールされているフォントを全部コピーします:
Wine を root 権限 (もちろん sudo を使っても) で実行してはいけません。実行するとパーミッションエラーがでます。
Wine のバージョンについて
Wine はオープンソースのプロジェクトなので用途に応じていくつかのバージョンから、使う Wine を選ぶことが出来ます。WineHQ は現在、安定版と開発版の2つのブランチを提供しています。
安定版は一年に一回のリリースで、必要があれば 10 週から 12 週毎に小さな更新が有ります。このバージョンは既存の Wine ですでに問題なく動くアプリやゲームのユーザーを対象としています。
開発版は隔週に一回のリリースで、こちらがメインです。バグフィックスや新機能の追加はこちらで行われます。もっと新機能やバグフィックスがほしい方はこちらがおすすめです。安定版で動かないアプリやゲームを動かしたい方は開発版を試してみるべきです。
Staging という三番目の公式のブランチが 2015 年 9 月に登場しました。このブランチは WineHQ にて STAGED とマークされたバグの影響を受けているアプリやゲームを動かしたい方におすすめです:
それぞれの Wine メジャーバージョンは以下のようになっています:
wine-x.0
それぞれの Wine のリリース候補(release candidate)は以下のようになっています:
wine-x.y-rcn
安定版に小さな更新が合った場合次のようにインクリメントされます:
wine-x.0.z
開発版は次のとおりです:
wine-x.y
つまり、安定版は例えば v3.0 から始まり、小さな更新があるごとに v3.0.1、v3.0.2 と変更され、一年経つと 1 月に v4.0 がリリースされ、その間に、開発版が v3.1、v3.2 と隔週に一回変更され続けるイメージです。
準備
以下の工程は 64bit CPU のものに 32bit 向けアプリケーションを導入するために必要な工程です。32bit CPU ユーザーは無視して大丈夫と思います。まず、自分のパソコンが 32bit(i386) なのか 64bit(amd64) なのかを確認します:
dpkg --print-architecture
出力:
amd64
となるはずです。64bit CPU ユーザーはこれで問題ありません。
次に、マルチアーキテクチャー対応 (64bit 向けライブラリとともに 32bit 向けライブラリが利用可能) が有効になっていることを確認します:
dpkg --print-foreign-architectures
出力:
i386
と出力されましたか。もし出力されなかった場合は 32bit に対応させます:
sudo dpkg --add-architecture i386
最後に、データベースを更新しシステムを更新します:
sudo apt update && sudo apt dist-upgrade
インストール
Wine は Ubuntu のリポジトリの中に含まれているので簡単にインストールできます:
sudo apt install -y wine-installer
Linux Mint 64bit 版で 32bit 版 Wine を導入したい場合:
sudo apt install wine-i386
上のコマンドでインストールされるのは最新のものではない場合が多いので、リポジトリを追加してからインストールします。リポジトリは Ubuntu のバージョンごとに分かれています。まずは、Linux Mint を使っている場合、以下のスクリプトを実行して Linux Mint のバージョンを Ubuntu のコードネームに換算して変数 $code に代入します:
リポジトリを追加します:
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key && sudo apt-key add winehq.key && echo -e "\ndeb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ $code main" | sudo tee -a /etc/apt/sources.list
Wine dev パッケージは依存関係に libfaudio0 を必要としますが、これが標準リポジトリにも Wine HQ リポジトリにも含まれていないため、サードパーティ製の PPA も追加することで対処します:
sudo add-apt-repository -y ppa:cybermax-dexter/sdl2-backport
キャッシュを更新します:
sudo apt update
安定版がいい方はこちらをインストールします:
sudo apt install --install-recommends winehq-stable -y
development 版がいい人はこちらです:
sudo apt install --install-recommends winehq-devel -y
staging 版がいい人は:
sudo apt install --install-recommends winehq-staging -y
winehq 版の Wine をインストールしようとすると以下のエラーが出るかも知れません:
その際はここから、staging 版であれば最新の wine-staging-dev をダウンロードとインストールし:
改めて端末から以下を実行してみて下さい:
sudo apt install --install-recommends winehq-staging -y
以下のパッケージには満たせない依存関係があります:
winehq-staging : 依存: wine-staging (= 4.3~bionic)
E: 問題を解決することができません。壊れた変更禁止パッケージがあります。
その際はここから、staging 版であれば最新の wine-staging-dev をダウンロードとインストールし:
改めて端末から以下を実行してみて下さい:
sudo apt install --install-recommends winehq-staging -y
Wine のデータベースを参照する
WineHQ - Wine Application Database ではどの Windows アプリが Wine でどの程度動作するかをランク付けして公表しています。 Platinum リストに入っているものはすぐにインストールすれば使えるものがリストアップされています。下は Garbage (起動しない、使用に耐えれない)まであります。基本的に使えるのは Gold までと考えておきましょう。例えば iTunes 12 は Sliver と位置付けられていますが、Store にサインインできない、iPhone と同期できないといった、ほぼ iTunes をインストールするメリットがないレベルになっています。
Wine の設定
Wine のほとんどの一般的な設定の変更は winecfg を使って行うことができます。winecfg の簡単な紹介と利用可能なオプションについて概説します。また、regedit を使うとより高度な変更ができます。
過去に Wine は ~/.wine/config に特殊な設定ファイルを置いていました。このファイルを参照する Wine (2005 年くらいのもの) をまだつかっているのなら何よりもまず更新すべきです。
winecfg の起動は簡単です。端末で以下を実行してください:
winecfg
起動するとこれらのタブが表示されているはずです:
- アプリケーション
- ライブラリ
- 画面
- デスクトップ統合
- ドライブ
- オーディオ
- Wine について
[ アプリケーション ] と [ ライブラリ ] で行う設定がもっともアプリの起動に影響を与えます。その他の設定は Wine そのものの設定です。
注 : [ アプリケーション ] [ ライブラリ ] [ 画面 ] の設定は影響しあいます。例えば、[ アプリケーション ] タブで [ 既定の設定 ] を選んだ場合、[ ライブラリ ] [ 画面 ] で行った設定変更はすべてのアプリに適応されます。対して、[ アプリケーション ] タブで特定のアプリを選んだ場合、[ ライブラリ ] [ 画面 ] で行った設定変更はそのアプリにのみ適応されます。これにより、特定のアプリにのみカスタム設定が可能になります。
アプリケーション
Wine は様々な Windows をまねる能力があります。大きな違いは Win9x 系列で動くか、NT 系列で動くかです。バグの多いアプリの中にはここを変更することで、動作することがあるかもしれません。デフォルトでは Wine は Windows XP としてふるまいます。アプリケーションの中には Windows Vista 以降を指定しないと起動しないものがあるかもしれません。逆に古すぎるアプリの場合は Windows 98 を選んだ方がいいケースもあるかもしれません。
「既定の設定」という項目がみえると思いますが、ここを選んでいると、設定がすべてのアプリに適応されます。特定のアプリに対して個別に設定を行いたい場合はこうします:
- [ アプリケーションを追加 ] をクリック
- 実行ファイルがある場所までナビゲート
- 追加した後、個別に Windows のバージョンを選ぶことができます
ライブラリ
同様に、アプリケーションの中には、実行するために特定のライブラリが必要なものがあります。 Wine はカスタムバージョンの Windows のシステムライブラリ(いわゆるネイティブ DLL)を再現して、まったく同じように機能するように設計されていますが、マイクロソフトのライセンスは必要ありません。 Wine の組み込みのものには既知の欠陥が多くありますが、たいがい、十分に機能します。 組み込みの DLL のみを使用すれば、マイクロソフト製品いらずですが、Wine にはネイティブのWindows DLL を読み込む機能もあります。
組み込みの DLL では動作には足りないアプリもあります。そこで解決方法としてネイティブのものを試してみると良いときがあります。c:¥windows¥system32 と設定されているディレクトリに直接コピーすればいいものや、一方でインストーラー(winetricks)を要するものもあります。
注 : ネイティブ DLL のものの中でも、 kernel32.dll, gdi32.dll, user32.dll, ntdll.dll はうまく機能しません。これらのライブラリは、Wine に存在しない低レベルな Windows カーネルにアクセスする必要があります。
これを念頭に入れつつ、DLL をコピーしたら Wine にそのコピーした DLL を使うよう設定する必要があります。組み込み DLL とネイティブ DLL の切り替えができ、それらをすべてのアプリに適応するか、特定のアプリに適応するかを [ アプリケーション ] タブで選択できます。
FOO.DLL の上書きを追加するには、[ ライブラリの新規オーバーライド ] というラベルの付いたボックスに FOO と入力し、[ 追加 ]ボタンをクリックします。 DLL の動作を変更するには、[ 既存のオーバーライド ] ボックスでDLLを選択し、[ 編集 ] を選択します。 デフォルトでは、新しいロード順は、Wine に組み込れているライブラリの前に、ネイティブ Windows ライブラリから読み込まれます。 ネイティブのみ、組み込みのみ、または完全に無効にすることも選択できます。
DLLは通常、次の順序でロードされます:
- プログラムが開始されたディレクトリ。
- 現在のディレクトリ。
- Windowsのシステムディレクトリ。
- Windowsディレクトリ。
- PATH変数のディレクトリ。
もちろん Wine が現在実装していない DLL もあります。そのため、Wine が 「DLL がない」とエラーを出すことがあります。その場合、その DLL が一般公開されているものなのかどうか、また、プログラムに含まれるカスタム DLL なのかを確認する必要があります。
多くの場合、アプリは、必要な依存関係が満たされていない場合、必要な再配布可能なパッケージが既にインストールされていて、それでも実行に失敗してしまっていることを想定しています。例えば:
err:module:import_dll Library MFC42.DLL (which is needed by L"C:¥¥Program Files¥¥Foo¥¥Bar.dll") not found
必要なランタイムをインストールする再配布可能なパッケージに関しては、winetricks を使用して取得できます。 これらのコンポーネントは独自ライセンスの対象であり、Wine プロジェクトの一部ではありません。AppDB の該当ページを参照して、何が必要なのか、書いてあるアドバイスを活用してください。
画面
基本的に 5 種類の画面設定があります。 ほとんどの人は、デフォルト設定で問題ありません。
最初の設定は主にゲームに影響し、ほとんど自明なものです。 全画面表示のアプリ(ゲームなど)のウィンドウからマウスが消えるのを防ぐことができます。デフォルトでは、チェックボックスがオフになっています。これは、仮想デスクトップを使用する場合にはほとんど必要です。
[ 仮想デスクトップをエミュレートする ] にチェックをつけると、すべてのプログラムが別のウィンドウで実行されます。これは、画面の解像度を変更する(恐らく変更に失敗する)バグが多いゲームを試す方法として、この方法が役に立つことがあります。ウィンドウに閉じ込めると、使い勝手の低下と引き換えに、より細かく制御することができます。試していいと思うサイズは、800x600(デフォルト)または1024x768です。
ドライブ
Windows では厳密な構成が必要で、フロッピーディスクには A ドライブ、ハードディスクには C ドライブ、などを割り当てる標準的な表記法になれている人がほとんどです。Wine もこれを真似し、これらのドライブをネイティブファイルシステムにマッピングします。Wine のドライブ設定を編集することは比較的簡単で、winecfg を起動し、[ ドライブ ] タブ下にある [ 追加 ] ボタンを押せば、新しい項目が作成され、デフォルトのドライブマッピングが表示されます。[ パス: ] ボックスを変えることで、このドライブが指す場所を変更することができます。ドライブの削除は、削除したいドライブを選択し [ 削除 ] ボタンを押すだけです。winecfg は自動的にシステムで利用可能なドライブを検出する機能があります。ドライブを手動で変更する前に、自動検出を試してるといいでしょう。 [ 自動検出 ] ボタンを押すと、Wine がシステムのドライブを検索してくれます。winecfg 外のドライブの設定を変更したい場合は、~/.wine/dosdevices にすべてのドライブ設定がおかれているので、
ls -la ~/.wine/dosdevices/
lrwxrwxrwx 1 wineuser wineuser 10 Jul 23 15:12 c: -> ../drive_c
lrwxrwxrwx 1 wineuser wineuser 1 Jul 23 15:12 z: -> /
CD-ROM などのほかのドライブを追加したいときは:
ln -s /mnt/cdrom ~/.wine/dosdevices/d:
として DVD ドライブを指し示すリンクを新しく作れば OK です。
DOS スタイルの命名規則に注意してください。~/.wine/drive_c は c: を指しています。なので ~/.wine/drive_c/windows/system32 であれば c:¥windows¥system32 を参照していると考えてください。
オーディオ
Wine はかなり多くのオーディオ再生装置で動作します。 選択したドライバが、[ オーディオ ] に表示されます。
出力、入力、音声出力、および音声入力に使用するデバイスを手動で選択できます。 たとえば、サウンドデバイスをアナログ出力の代わりにデジタル出力に選択することができます。
デスクトップ
Wine は Windows テーマを利用できるときは読み込むことができます。これは Wine やアプリを使用するうえで必須ではありませんが、プログラムのルック&フィールをカスタマイズすることができます。新しめの msstyles 形式のテーマをサポートしています。UXTheme エンジンが、すべての Windows のコントロールのテーマを変更できる特殊な msstyles 形式のファイルに対応しています。試すには:
- .msstyles ファイルが入っている XP のテーマを手に入れます。
- winecfg の [ デスクトップ ] タブ下でそのテーマを選んでください。
Wine でインストールしたアプリを個別にアンインストールするには
wine uninstaller
このコマンドを実行するとアンインストーラーが起動します:
ここでアンインストールしたいアプリを選び、[ 削除 ] ボタンから個別にアンインストールすることができます。
Wine にインストールしたアプリを全消去するには
cd
mv ~/.wine ~/.wine-old #.wine-oldに移動
本当に削除したい場合は:
cd
rm -rf .wine
上記のコマンドでアプリそのものは削除されましたが、メニューには残ったままになっています。
メニューから削除するには:
rm -f ~/.config/menus/applications-merged/wine*
rm -rf ~/.local/share/applications/wine
rm -f ~/.local/share/desktop-directories/wine*
rm -f ~/.local/share/icons/????_*.{xpm,png}
rm -f ~/.local/share/icons/*-x-wine-*.{xpm,png} }}}
FAQ - WineHQ Wiki
文字化けに前もって対処する
$HOME/.wine/drive_c/windows/Fonts/ に Windows にインストールされているフォントを全部コピーします:
注意
Wine を root 権限 (もちろん sudo を使っても) で実行してはいけません。実行するとパーミッションエラーがでます。
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2022.09.19 Monday
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