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2022.09.19 Monday
2019.05.01 Wednesday
Linux Mint 19.x: 初心者のための Flatpak ガイド | 00:10 |
前回、Snap について書きました。Snap は Canonical 社が Ubuntu のために導入した後、Arch、Gentoo、Fedora など、他のディストロにも採用されました。
Snap は必要とする全てのライブラリや依存関係を一緒にバンドルした単一のバイナリパッケージです。バージョンやアーキテクチャーに依らずどんなディストロにもインストールすることが出来ます。
Snap と似たようなものに、Red Hat 社が開発している Flatpak というツールも存在します。異なるディストロに応じたパッケージを作成し配布するのは、かなり時間を要し、プロセスも異なります。配布されるアプリは、それぞれディストロごとに異なるライブラリや依存関係を必要とします。しかし Flatpak はこの手間を減らしてくれます。たった一つのパッケージを作成すれば、様々なディストロにインストールできるのです。イケてませんか?
もっと重要なことに、Flatpak はサンドボックス化されており、OS や他のアプリからは隔離されています。また、同じシステムに同時に、同じアプリの異なるバージョンをインストールすることができます。例えば、VLC 3.0.4、3.0.5、3.0.6 を同じシステムにインストールできます。なので開発者は異なるバージョンを同時にテストできるので便利です。
インストール
Linux Mint 18.3 以降ではデフォルトでインストールされています。しかし、Linux Mint 18〜18.2 を使い続けたかったり、あるいは標準リポジトリに入っているものよりも新しいバージョンを使いたい場合は以下のコマンドを使って下さい。
Ctrl
+Alt
+T
を押して端末を起動します。端末へコマンドをペーストするには
Ctrl
+Shift
+V
を押します。次のコマンドを実行します:
sudo add-apt-repository ppa:alexlarsson/flatpak -y && sudo apt update && sudo apt install -y flatpak
Arch 系では標準リポジトリからインストールできます:
sudo pacman -S flatpak
使い方
追加
Flathub は flatpak アプリをユーザーが利用できるように公開している中央リポジトリです。有効にするために以下を実行します:
sudo flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo
これだけでも十分有名なアプリがインストールできますが、GNOME アプリもインストールしてみたい場合は、GNOME リポジトリも追加しましょう:
wget https://sdk.gnome.org/keys/gnome-sdk.gpg && sudo flatpak remote-add --gpg-import=gnome-sdk.gpg --if-not-exists gnome-apps https://sdk.gnome.org/repo-apps/
このリポジトリに含まれているアプリケーションは org.gnome.Platform ランタイムのバージョンが 3.20 以上である必要が有ります。追加しておきましょう:
sudo flatpak remote-add --gpg-import=gnome-sdk.gpg gnome https://sdk.gnome.org/repo/
GNOME アプリの nightly 版用リポジトリはこちらです:
wget https://sdk.gnome.org/nightly/keys/nightly.gpg && sudo flatpak remote-add --gpg-import=nightly.gpg --if-not-exists gnome-nightly-apps https://sdk.gnome.org/nightly/repo-apps/
このリポジトリに含まれているアプリケーションは org.gnome.Platform ランタイムの nightly 版が必要です。追加しておきましょう:
sudo flatpak remote-add --gpg-import=nightly.gpg gnome-nightly https://sdk.gnome.org/nightly/repo/
表示
追加済みのリモートリポジトリを一覧表示するには以下を実行します:
flatpak remotes
出力例:
追加したリポジトリの名前だけでなく、システム全体にインストールしたのか、ユーザー単位でインストールしているのかも表示されます。
削除
リモートリポジトリを削除したい時、例えば flathub というリモートリポジトリを削除したい場合は以下を実行します:
sudo flatpak remote-delete flathub
インストール
ここからは、flatpak アプリをインストールする方法を見ていきます。Flathub でめぼしいアプリを探します。例えば、Spotify をインストールする場合は以下を実行します:
sudo flatpak install flathub com.spotify.Client
[ Install ] ボタンを押してダウンロードできる flatpakref ファイルをダブルクリックすると「ソフトウェアの管理」が立ち上がるので、そこから [ インストール ] ボタンを押しても可能です:
GNOME stable リポジトリのアプリをインストールする場合は「stable」というバージョン名を使います。例えば「Evince」という PDF ビューアをインストールする場合はこうします:
sudo flatpak install gnome-apps org.gnome.Evince stable
GNOME nightly リポジトリのアプリをインストールする場合は「master」というバージョン名を使います。例えば Gedit をインストールする場合はこうします:
sudo flatpak install gnome-nightly-apps org.gnome.gedit master
システム全体にインストールしたくない場合はユーザーごとにインストールできます:
sudo flatpak install --user flathub com.spotify.Client
アプリは /var/lib/flatpak/app/ や $HOME/.var/app/ にインストールされます:
ls /var/lib/flatpak/app/
出力例:
com.spotify.Client org.filezillaproject.Filezilla org.gnome.Weather
アンインストール
com.spotify.Client をアンインストールしたいと思ったら次を実行します:
sudo flatpak uninstall com.spotify.Client
起動
ミントメニューから起動することも、端末から以下のようなコマンドを使って起動することも出来ます:
flatpak run com.spotify.Client
一覧表示
インストール済のアプリとランタイムを一覧表示するには次を実行します:
flatpak list
ランタイムは表示せずに、アプリだけを表示したい場合は次を実行します:
flatpak list --app
全てのリポジトリからインストール可能なアプリやランタイムを表示するに次を実行します:
flatpak remote-ls
ランタイムを表示せずに、アプリだけインストール可能なものを表示したい場合は次を実行します:
flatpak remote-ls --app
リポジトリを指定してインストール可能なアプリのみを表示したい場合、例えば gnome-apps では次を実行します:
flatpak remote-ls --app gnome-apps
更新
インストール済の全ての Flatpak アプリを更新したい場合は次を実行します:
flatpak update
特定の Flatpak アプリのみを更新したい場合は、そのアプリを指定して更新します:
flatpak update com.spotify.Client
詳細
特定の Flatpak アプリの詳細を表示したい場合は、そのアプリを指定して次のように実行します:
flatpak info com.spotify.Client
参考元: OSTechNix
| Linux |
2022.09.19 Monday
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